●耳管開放症
耳管の緊張性がないため耳管が開きやすく、開いたままの状態になっています。耳管は開いているにも関わらず、耳が詰まった感じがします。開いた耳管を通っ て音が中耳へ到達し、自分の声が響く、自分の呼吸音が聞こえるなどの症状が起こります。ひどくなると刺激が内耳に波及して、めまい、頭痛などが出現するこ ともあります。原因としては急激なダイエット、消耗性疾患などで急に体重が落ちたりすると起こります。耳管の周りの脂肪が落ちて、耳管がスカスカになるか らです。ひどくなると鼓膜が動いているのが観察出来ます。治療は点鼻薬による治療や鼻から耳管に直接薬を塗り、耳管を塞ぐ治療が有効です。
●耳管狭窄症
鼻の奥と中耳をつなぐ耳管という管は外気圧と中耳の気圧を調節しています。この耳管の機能が
低下すると、中耳の換気が抑制されるため鼓膜が内側にひっぱられて、耳が塞がった症状が出現します。
鼻づまりがあるとき鼻すすりをせず、鼻をかむ事が大事です。鼻の奥に管を入れて、耳管に空気を通す耳管通気療法と点鼻薬による治療を行います。 ●耳あか 耳あかが充満しているところにお風呂やプールに入って耳の中に水が入ると耳あかが膨張し痛みを生じることがあります。 耳鼻科を受診して除去してもらいましょう。
●鼻咽頭腫瘍 鼻と耳をつなぐ耳管周囲に腫瘍ができている場合でも耳のぱかぱか といった違和感がでることがあります。出来物の組織型の違いもありますが、早期発見であれば充分治療可能です。 耳鼻咽喉科を受診して診察してもらいましょう。