めまいを生じる疾患

尼崎市大島1-1-1
尾上医院耳鼻咽喉科
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めまい

グルグルと回転するようなめまいは、内耳という体のバランスをとる部位の障害で起こることが多く、ゆらゆらとふらつくようなめまいは、血圧の調節障害や脳の循環障害などが原因で起こることが多いといわれています。頭を動かすとめまいが増強するめまいもあります。

精神的なストレス、肉体的な疲れ、高血圧・低血圧などの血行障害、ウイルス感染、コンピューターの画面を見続けることによる眼の刺激、肩や首の凝り、など、めまいの原因はたくさんありますが、 正確な原因は検査をしないとわからないので、一度検査をすることをおすすめします。

まれに聴神経という聴こえの神経の腫瘍や、脳梗塞などがめまいの原因となること もあり、検査で見つかることがあるからです。

頭痛がしたり、手足がしびれたり、ろれつが回らないなどの症状がある時は、脳出血などの心配があるため、すぐに救急病院を受診してください。そうでなければまず心配はいりませんが、なるべく早めに耳鼻咽喉科を受診してください。


めまいがしている時は、自分の意志に反して眼球が左右方向へ激しく動く‘眼振’と言う所見があります。この眼振がめまい診断の参考になるので、症状が有る時にはちょっと無理をしてでも耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。激しいめまいの時は、めまい止めの点滴を行うことにより、回復することがほとんどです。



●良性発作性頭位眩暈症
頭を動かすとめまいが増悪し、じっとしているとすぐにめまいが治まるのが特徴です。
内耳にある平衡感覚を司る三半規管というリ場所に耳石がなんらかの原因により迷入することにより、このようなめまいがおこります。

頭位変換眼振検査により三半規管のどの場所に耳石が迷入しているかを診断します。


治療は内服薬や点滴も行いますが、基本的に運動療法です。耳石を元の場所に戻す運動療法が有効です。
Epley法

めまい発作急性期は安静が第一ですが、おさまっていれば積極的に頭や首を動かす運動をすることが重要で、めまい症状は時間と共に回復することがほとんどです。ただ小脳に出血や梗塞がかくれている場合もありますので耳鼻咽喉科に受診し適切な診断を受けることが大切です。

1)頭位変換により誘発される回転性めまい

2)その頭位において回旋成分の強い眼振が誘発される (頭位変換眼振検査)

3)めまいと眼振は1分以内に減弱、消失する

4)聴覚障害、中枢神経症状を伴わない

5)温度性眼振検査は正常

6)睡眠不足、過労、ストレス、飲酒で起こりやすい

●メニエール病

片側の耳の塞がった感じで気が付くことが多く、‘ボー’という耳鳴がしてから回転性のめまいが起こります。

内耳の中にあるリンパ液の流れが悪くなる事によ内耳にむくみが出て起こる(内リンパ水腫)と言われています。

原因は不明ですがストレス、ウイルス感染などが考えられています。聴力検査にて低音部難聴を認めますが、耳が詰まっている感じのみ で、

聴こえが悪いと自覚する事はあまり無いようです。治療は、むくみを抑える利尿剤と循環改善薬を内服します。

それでも改善が無い場合はステロイド剤を使用することも あります。

この病気の特徴の一つに繰り返し再発するというのがあります。治療をして改善したとしても、また聴力低下を繰り返すのです。このような発作を繰り返すうちに徐々に聴力が低下していくという危険性があるため、毎回、きちんと耳鼻咽喉科で検査と治療を行うことが重要です。

1)難聴・耳鳴・耳閉感などを伴うめまい発作

  難聴は変動、音に敏感(補充現象=内耳性)、

  初期には低音障害型難聴が多い。

2)めまい発作は誘因なく、激しい回転性めまいで、

  悪心・嘔吐を伴い、反復する。

3)めまい持続時間は1?6時間

4)意識障害・麻痺など中枢神経症状を伴わない。

5)発作間欠期には、何の症状もない。   

以上がメニエール病の特徴であり、すべてのめまいがメニエール病というわけではありません。


   正常               内リンパ水腫

聴神経腫瘍    

難聴(一側性進行性感音難聴)、耳鳴、めまいのいずれかが症状として現れます。

→腫瘍増大すると、他の脳神経症状である小脳症状、脳幹圧迫症状が現れます。


右AT

 前庭神経炎

感冒様症状に引き続いて起こることが比較的多いl

突然起こる激しい回転性めまい

lめまいは持続性で、1週間ほどで徐々に軽快する

lめまいは、繰り返さない

自発眼振は、健側向き水平回旋混合性
 (1ヶ月程度観察される

l蝸牛症状(難聴・耳鳴)を伴わない
めまいの分類
視性、体性感覚、
全身性めまい

1)視性:
視覚屈折異常、調節異常、外眼筋麻痺

Cogan
症候群、
Vogt-
小柳-原田病、

眼振症(先天性、弱視性
、後天性)

2)体性感覚:
頸性めまい

(椎骨動脈、頸椎症
、頸反射 脊椎側彎症
、固視性めまい

3)循環系:
高血圧、低血圧、
起立性低血圧、

心不全大動脈炎症候群
、鎖骨下動脈盗血症候群

4)血液疾患:貧血

5)心因性:
心身症、不安神経症、
仮面うつ病

中枢性めまい
(1)炎症:脳幹性脳炎、
脳炎、側頭葉膿瘍

2)血管障害
椎骨脳底動脈循環不全、Wallenberg症候群

小脳梗塞、小脳出血、
橋出血、

神経血管圧迫症候群

3)腫  瘍:

聴神経腫瘍、
脳幹腫瘍(橋部グリオー
マ、 松果体腫瘍)
転移性腫瘍(肺癌、乳癌)

4)外  傷:
外傷性脳幹障害、
外傷性頸症候群

5)中  毒:有機水銀、アルコール、アレビアチン、シンナー

6)先天性 :
Arnold-Chiari奇形、
頭蓋底嵌入症、

先天性眼振

7)原因不明:
脊髄小脳変性症、
多発性硬化 症、片頭痛

間脳性てんかん
 末梢性めまい

1)炎 症:
内耳炎、内耳梅毒、
Hunt症候群

中耳炎続発(真珠腫)

2)血管障害:内耳出血
、内耳循環障害

3)腫  瘍:聴神経腫瘍、側頭骨腫瘍転移、

頸静脈球腫瘍

4)外  傷:
迷路振盪症、側頭骨骨折、外リンパ瘻

5)中  毒:
アミノ配糖体系抗生剤、抗癌剤

6)先天性 :
内耳奇形、先天聾

7)原因不明:
メニエール病
前庭神経炎、突発難聴

良性発作性頭位眩暈症
(BPPV









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