●睡眠時無呼吸症候群
睡眠時に呼吸が数秒間停止する病気です。睡眠時に、のどが完全に狭窄してしまい平常呼吸では息が出来ない状態です。睡眠時に呼吸停止を繰り返して睡眠過程
が障害されるとともに、酸素を吸いませんので血液中の酸素濃度が低下します。夜間に熟睡が得られませんので、昼間の眠気、慢性的な疲労などが起こってきま
す。さらに重症化すると高血圧、心不全、肺の循環障害により突然死を引き起こすとまで言われています。自分では気付かない事もあるので家族のすすめがあれ
ばすぐに耳鼻咽喉科を受診してください。
内視鏡、レントゲンなどで、のどや気道の狭窄部位を調べます。
治療の目的は狭くなっている鼻咽頭腔、気道を広げることです。持続的陽圧呼吸(CPAP)という夜間酸素マスクを装着して呼吸をサポートする方法がありますが、これは狭くなっている鼻咽頭腔を陽圧呼吸で広くすることができるので、睡眠時無呼吸の症状を改善するにはとても有効です。手術によって鼻咽頭腔、気道を広げることもできます。鼻腔の狭窄には鼻中隔矯正手術、下鼻甲介切除術が行われます。咽頭の狭窄には口蓋扁桃摘出術と口蓋垂
軟口蓋咽頭形成術(UPPP)が行われます。これらの手術は入院する必要があります.
どの方法が良いかは、個人によって異なるため、耳鼻咽喉科医と相談してください。
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