尾上医院  耳鼻咽喉科
             鼻の痛みを生じる疾患の一部



鼻前庭炎

鼻の入り口に近い部位の炎症です。鼻をいじる事により鼻毛の毛穴に炎症が波及することによって

起こります。痛みと分泌液が出ることがあります。

なによりもさわらないことが大事です。

                 

●鼻前庭湿疹 鼻の入り口に近い部位の湿疹です。鼻水の刺激、アレルギー反応などで鼻の入り口の皮膚が炎症を起こすと湿疹が出来て痒くなります。

(治療)

軟膏治療

鼻 せつ よう
せつ・ようは俗にできもの・おでき・ねぶつなどといわれるものです。赤い腫れた斑状の発疹があり、その中心に硬い痛みを伴うしこりがあればそれはせつです。せつはフルンケルともいいます。

せつの軽度のものを毛嚢炎(もうのうえん)あるいは毛包炎(もうほうえん)といいます。
さらに毛包炎の軽いものをふきでものということがあります。
なお顔のせつを面疔(めんちょう)といいます。



急性副鼻腔炎 風邪を引いたり、鼻炎がすすむと、副鼻腔という顔の空洞に膿が溜まります。副鼻腔の奥の方まで膿が溜まり、黄緑色の鼻水やのどに鼻水が流れ、咳が続いたりします。

膿が頬に溜まれば頬部痛を起こし、眼の 周りに溜まれば眼の付け根が痛くなり、額(前頭洞)や脳のすぐ下(蝶形洞)に溜まれば頭痛を起こします。内服治療で改善できるので早めに耳鼻咽 喉科を受診してくだい。

(治療 )  内服治療、炎症が強い場合は点滴加療を行います。

右急性副鼻腔炎。中鼻道にうみの流出認める。

鼻 副鼻腔腫瘍

一般的に副鼻腔癌はかなり進行するまで自覚症状を呈しない。従って発見されたときにはステージV、IVの進行癌が多い。

一方鼻腔癌は比較的早期から症状が出やすい。

a)鼻腔癌:

  早期に鼻閉、血性鼻漏などの鼻症状を呈する。

  篩骨洞に浸潤すると流涙、眼球偏位、内眼角部の腫脹が出現。

b) 副鼻腔癌
@上顎洞癌:

 腫瘍の進展方向により症状が異なる。

  また腫瘍の進展方向の内眼角から下顎角を結ぶ線を想定(Ohngren 線;Line of malignancy)し、この線より上方の眼窩、 頭蓋底に進展する上方型と、口蓋、歯槽骨に進展する下方に分類する。

A篩骨洞癌:

  早期に眼窩内側壁を破壊して眼球突出や、流涙、複視などの

    眼球運動障害を生じたり、前頭蓋底に浸潤した場合は頭痛等

  をきたす。

B前頭洞癌:

    非常に稀であるが、初発症状としては、眼球突出、前頭部腫脹

    があり、前頭蓋底に浸潤すると頭痛をきたす。

C蝶形骨洞癌:

  解剖学的に海綿静脈洞に近接しているため、視神経、外転神経

   動眼神経、滑車神経、三叉神経などの脳神経症状を早期からき

 たす場合が多い。


 

























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