尾上医院 皮膚科内科
尾上医院皮膚科内科
尼崎市大島1丁目1番1号
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アトピー性皮膚炎

    アトピー性皮膚炎: 痒い湿疹が肘、膝などの関節部に出来て、顔が赤ら顔(紅班)になり、ザラザラと乾燥した状態(鱗屑)になります。時々悪化して慢性再発性に何年も続く難治 性疾患です。アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、気管支喘息などがあり、アトピー性皮膚炎の家族歴があればより確実に診断できます
発症要因にはアレルギー的要因と非アレルギー的要因があり、さらに遺伝的体質、環境要因などさまざまな要因によって起こると考えられています。アレルギー 的要因の代表的なものがダニ、食物、動物の毛などに対するアレルギー反応で、非アレルギー的要因の代表的なものが敏感肌質(ドライスキン)です。皮膚が乾
燥しやすく、外からの刺激に敏感な肌を持っていますので、冬の空気の乾燥、夏の汗、引っ掻くことなど、外からの刺激が加わることで容易に湿疹を生じやすい のです。
アトピー性皮膚炎には乳児期、幼小児期、成人期の
3タイプがあります。

1.乳児期タイプは頭部を中心に全身に湿疹が出来て、2才頃までに多くは治癒し再発しないという特徴があります。乳児脂漏性湿疹と鑑別に困難なことがしばしばあります。
2.幼小児期タイプは肘や膝の屈側に湿疹が出来て全身の皮膚が乾燥し角化肥厚して慢性湿疹の様になります。 かゆみが強く引っかき傷もみられます。10才から12才で多くは治癒して再発しないという特徴があります。
3.成人期タイプは肘や膝の屈側以外にも、顔、首、胸、背中など広範囲に赤みを伴う湿疹が強く出現し、皮膚が乾燥して角化肥厚します。かゆみが強く引っかき傷もみられます。30才までに自然治癒するという特徴があります。

治療

1.軽症な場合は保湿剤(尿素軟膏、ヘパリン類似薬剤、白色ワセリン)外用のみで加療します。
2.痒みが強い時には抗アレルギー剤の内服を行います。
3.中等症以上の場合はステロイド剤の外用、重症の場合はステロイド剤の短期間内服を行うこともあります。
4.顔面の皮疹には免疫抑制剤のタクロリムス水和物(プロトピック)軟膏を使用することもあります。
5.とびひを併発した場合は抗生剤、カポジー水痘様発疹症の場合は抗ウイルス剤、カンジダを併発した場合は抗真菌剤を使用します。

注意点

1.接触源に注意する。(掃除を頻回に行う。ペットを飼わない。フローリングの床にするなど。)
2.マイルドな石鹸で、洗髪、洗顔、入浴を行い、皮膚を清潔に保ちます。
3.風呂でごしごしと体をこすらないように注意し、入浴後に保湿剤を塗って肌を乾燥から守るようにする。
4.暖房器具の過度の使用によって部屋の空気を乾燥させない。発汗を抑える適度な温度に調整する。
5.チクチクする衣類による刺激を避け、きつい下着によって肌を締め付けないようにし、厚着をしすぎて汗をかかないようにする。
6.ストレス、睡眠不足の無い規則正しい生活を心がける。